配当生活を夢見る人は多いかと思いますが、いったいいくら資産があればそのような生活ができるようになるのでしょうか。
今回は私の現在ベースの生活費を基に、配当収入が一致する金融資産を計算してみました。
年間支出の確認
家族構成は夫婦2人(共働き)+猫2匹です。
私は娯楽費等も含めて生活費はほぼ自動引き落としかカードで決済しており、 MoneyForward等の家計アプリに銀行口座とカードを連携させることでほぼ支出を網羅しています。
無料版でも1年前までの支出を集計できるのでめちゃくちゃ便利です。
- 直近1年間の支出 約3,200千円
- 税引後配当利回り 4% と仮定
- 必要資産額
- 3,200 / 0.8 = 4,000千円(税引前配当収入)
- 4,000 / 4% = 100,000千円
というわけで、現在の生活水準を維持したまま配当収入で生活するために必要な資産は約1億円となりました。もういっそわかりやすいです。
一応積立NISAもやっていますが、単純な支出とは異なるので除いています。
ちなみに、支出を月平均すると 267千円/月 となりました。
固定費まわり
家賃は2年ごとの更新料を加味し、月平均で 133千円(1,603千円/年) です。ペット可物件なのでちょっとお高い。
水道光熱費、通信費、FIRE後を見据えて国民健康保険料や年金保険料、介護保険料等を加味したところ、月平均で 72千円 が生活に必要な支出となっていました。
配当ステップ
配当収入をステップで考えてみます。
税引後の手残りを基準に、投下資本がいくら必要なのか計算しました。税引後配当利回りは4%と仮定しています。
①月平均1万円
- 税引後 120千円
- 税引後 150千円
- 投下資本 3,750千円
②月平均5万円
- 税引後 600千円
- 税引前 750千円
- 投下資本 18,750千円
③光熱費等のカバー(月72千円)
- 光熱費等 864千円
- 税引前 1,080千円
- 投下資本 27,000千円
④月平均10万円
- 税引後 1,200千円
- 税引前 1,500千円
- 投下資本 37,500千円
⑤家賃のカバー
- 家賃 1,603千円
- 税引前 1,964千円
- 投下資本 49,720千円
⑥月平均20万円
- 税引後 2,400千円
- 税引前 3,000千円
- 投下資本 75,000千円
- この辺りで家賃+光熱費等をほぼカバー!
⑦年間支出のカバー
- 現在の年間支出 3,200千円
- 税引前 4,000千円
- 投下資本 100,000千円
ステップを作ることで、配当により何が賄えるのか、いくら資本を用意できれば望む配当が期待できるかが分かるようになるので、配当生活を目指している方は作ってみるといいかと思います。
生活費の見直しにもなりますし、自然と節約志向に舵を切ることにもなるかと思います。
配当利回り4%について
ここまで税引後配当利回り4%、税引前換算では5%を使用してきましたが、
「こんな高い利回りじゃヤバイ株しかないだろ!いいかげんにしろ!」
という声が聞こえそうなので、なぜ4%なのか簡単に説明します。
税引前で利回り5%を確保する方法は、ズバリ増配する銘柄を買うことです。
あくまで取得価額に対する利回りが5%であればOKなため、買ったときの利回りが3%台であったとしても、数年後に利回りが5%となっていれば問題ありません。
私は単純に連続増配銘柄を買うという投資法はやっていませんが、増配されれば取得価額に対する利回りはどんどん伸びるということを覚えておくのは重要だと思います。