どうも、けーしぃです。
先日『新・貧乏はお金持ち「雇われない生き方」で格差社会を逆転する』を読み終わりました。
新・貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する [ 橘玲 ] 価格:1,870円(税込、送料無料) (2025/9/7時点) 楽天で購入 |
本書は『貧乏はお金持ち「雇われない生き方」で格差社会を逆転する』(2009)のアップデート版です。
本書を選んだ理由
Youtubeで、よく「マイクロ法人を設立して節税しよう!」という動画を見ましたが、本当にマイクロ法人にするだけで節税ができるのか知りたかったからです。
本書を読む前に私が聞いたことのある知識は次のとおりです(主に両学長由来)。
- 生活費の一部が経費にできる
- 経費にできるラインはよく知らない、どのような科目が入れられるか把握できていない
- 役員報酬を適切に設定することで利益を相殺できる
- 年75万円ぐらいがライン?なぜ75万円なのか
- 社会保険で扶養もできるしサラリーマン時代よりも払う保険料が減る
- 法人の利益を赤字にすることで法人所得税を払わなくて済む
などなど。本書を読むことで、これらの疑問が少し解決されました。
生活費の一部が経費にできる
自宅をマイクロ法人として登記した場合、次のような費用が経費(損金)として見込めるとのこと。
- 家賃(1/2相当)
- 水道光熱費(電気・ガス・水道、1/2相当)
- 交通費、会議費、新聞・書籍購読料、通信費、ネット接続料、接待交通費、慶弔費……等
ただし、きちんと事業に関連した費用として説明できること(アカウンタビリティ)が必要です。
役員報酬を「適切に」設定する
役員報酬を設定することで法人の利益を自在に調整できますが、扶養や健康保険のために社保に加入すると、適切な役員報酬というものを考えなければなりません。
社保加入のキモは、「個人負担分と会社負担分の両方を支払わなくてはならない」ことですが、このとき社会保険料は役員報酬で決まる標準報酬月額で決定されるため、これを最低限のラインに合わせてやれば最も社会保険料を削減したうえで社会保険に加入できるとのこと。
- 厚生年金保険料
- 報酬月額 93,000円 未満の場合で月額 16,104円、年額 193,248円
- 健康保険料(協会けんぽ)
- 報酬月額 63,000円 未満の場合で月額 6716.4円、年額 80,597円
- ∴報酬月額 63,000円 → 年額 756,000円
この年額未満に役員報酬を設定することで、社保を会社負担込みで約 274,000円 に抑えることができる。
個人事業主として生活していると、国民年金と国民健康保険は自分+家族分加入しないといけないですが、社保は扶養があるため家族も含めてこの金額で加入できるのはめちゃくちゃ大きいですね。
法人の利益を赤字にすることで法人所得税を払わなくて済む
法人は当然ですが、利益が出ればそこに法人所得税等が課税されますが、節税のためのマイクロ法人では利益を出したくないものです。
そこで、上記の役員報酬や経費を適切に積み上げることで、個人の所得税や法人への課税を合法的な範囲内でできるとのこと。このへんはほかにも本を読まないと危ない感じですね。
まとめ
サイドFIREを目指すため、法人なりの知識は今のうちに入れておこうと思い買いましたが、これほどまでに個人事業主の環境がサラリーマンより優遇されているとは思いませんでした。
あとがきにもありましたが、本書の技術はあくまで「収入からより多くの利益を取り出すための技術」であり、収入は自分でがんばって増やさなければなりません。
まだこのブログを含めて副業収入で得られているものはありませんが、がんばって事業の種を育てていければと思います。